設 立 趣 旨
20世紀の私たちの社会は、「企業」や「行政」が支える社会でした。「企業」や「行政」がさまざまなサービスを作り、提供する社会だったと言えます。
しかし、21世紀になった今、私たちは、企業と行政が支える社会では解決できない多くの問題に気づき、行動を始めています。ここ福岡においても、環境・福祉・国際交流など様々な分野の市民活動や非営利団体が市民の手により急速に広がっています。
少子・高齢化の進行や環境問題の深刻化など、社会情勢の変化の中で、人間らしい豊かな社会を実現し、次世代に引き継いでいくためには、企業と行政、そして「市民」(個人だけではなく、いわゆる市民性をもった法人・団体などを含め)が社会の担い手として認知され、また力をつけていくことが必要とされています。
市民・行政・企業が社会を担い、互いにパートナーシップを発揮する社会、まさに市民社会の実現が必要なのです。
そのためには、法制度の整備などととに、「市民自らが市民活動を育て支援すること」が求められており、福岡においても、こうした組織づくりについて検討や研究が行われてきました。
企業や行政に依存する社会から、「市民」が率先して企業や行政をリードする新たな市民社会への転換の第一歩として、「市民」の知恵と力を集結するため、関係者が協働して「NPOふくおか」を設立しました。
人と人をつなぎ、社会との接点をつくる
「市民の市民による市民のための社会づくり」
NPOやボランティアがまだ一般的ではなかった頃、福岡・九州の有志が集まり、NPO・ボランティアを支援する中間支援組織としてNPOふくおかは活動を開始しました。
各分野の専門家が活動団体の「自立・継続・発展」を具体的に支援し、地域・行政・企業との新しいパートナーシップの構築やコミュニティビジネスの起業支援、企業の社会貢献活動(CSR)の普及など、時代の変化と共に活動の幅が拡がってきました。
そして今、新しい時代を迎えています。
地域や社会の課題解決に向け、NPOやボランティアだけでなく、地域の中小企業や医療法人、社会福祉法人など、様々な団体やフリーランスで活動する方々が活躍しています。
我々、NPOふくおかは、個人が日々の生活の中で、仕事や趣味、家族や友人と過ごす時間に加えて、何かソーシャルな活動を持つことが、社会との接点をつくり、
人生を豊かにすると考えています。
人と人をつなぎ、地域で活動する団体を支援していく、これが我々のミッションです。